長らく希望していたブログを、ようやくスタートさせる事が出来ました。ウェディングに関することや日々のドレス製作過程などつづっていくつもりですので、宜しくお願い致します。
また、ブログを始めるにあたって、アシストしていただいた周りの方々に、心から感謝致します。
さて本日、仕上がったウェディングドレスをお客様の挙式ホテルに納品してきました。
私の中では、娘をお嫁に出すご両親と同じ心境と思い、納品のことをドレスのお嫁出しと名付けています。
今回のドレスは挙式1ヶ月前の、急なご相談でしたが、無事に仕上がり、「ホッ」と一安心です。
新婦様のドレスデザイン希望は、ブライダル関係のお仕事にお勤めされていた時に見かけたという、”スノーホワイトにピンクの花と葉のグリーン模様が、動くたびふわっとした感じで浮き出たドレス” が忘れられなくて・・・、という事でした。あと、もう一つ、二の腕をすっきり見せる事。
最近のドレスの流行は、ビスチェですが、ならあえて式の時は袖付きにしようという事になりました。そして、お色直しで柄入りの生地をオーバードレスとして使い、2WAYにしよう、と。
問題は新婦様のイメージする、お色直し用の生地を入手出来るか?という事でした。
早速、仕入れ先に出向き、これなら、という生地を見つけサンプルを新婦様に見て頂いたのですが・・・、残念な事に、イメージよりも、すこ~し素材感が派手すぎたようで。
お時間がタイトなだけに、焦り気味ではありましたが、何か良い方法はないか?ともんもんとしながら眠りにつきました。たっぷりとった睡眠のお陰か、目覚めた瞬間閃いたのです。
手に入らない物は作ってしまえ!という私的発想。オーガンジーの生地の裏側に、アートフラワーを貼付けて、柄にしてはどうかと。
そして、新婦様にお伝えしたところ、速OK!をいただき、作成開始です。
2WAYドレスにするために、ベースのドレスはビスチェタイプのセパレート仕上げです。
式では、オーガンジーの5分袖をつけ、小柄な彼女でも重たくならないように、同じくオーガンジーのトレーン&フラワーを高めの位置に付ける事にしました。また、ふちにはレースをあしらって、甘さをプラスさせました。

お色直し用は、フラワーシャワーに使用するアートのお花を、ひとつひとつバランスを見ながらお花の形に仕上げ、貼付けていきました。トップスとのバランスを崩さないように、胸元には流れるコサージュをあしらって。そして、取り外し出来るお袖は、新婦様ご希望のスクエアの衿開きとフレンチスリーブに仕上がるように、入念にバランスを見て仕上げました。

挙式当日、思い入れたっぷりのドレスで、満遍の笑みを浮かべている彼女を想像して、私も同じく嬉しさで一杯です。後日、写真を拝見出来る日が今から楽しみで仕方ありません。
お幸せに・・・!!