2年程前にウエディングドレスをお作りした、懐かしいお客様から、お友達の結婚式に着ていくドレスを作って欲しいとの連絡がありました。私のことを思い出していただけて、嬉しく思います。
お話を伺うと、着物のようなゴールド系の生地を使ってスレンダーなドレスにするか、オリエンタルな雰囲気を感じさせるフレアースカートのドレスにするか、悩まれているとのことでした。また、ポイントに赤の色目を効かしたいとのこと。
まずは、彼女のイメージする生地を見つけることからです。
今回はご一緒に、ドレス生地を多数揃えている大阪の生地屋さんに行ってきました。チャイナドレスに使う生地も置いてあり、かなりイメージに近かったのですが、実際鏡に合わせてみると、華やかになりすぎるようで・・・。せっかく作るのなら、普段使いも出来る方が良いのでは?と。そして、色々と合わせてみた結果、ベージュ&茶地にラメがちりばめられたオリエンタル調なニットに決定です。
生地が決まったので、そこからデザインの練り直しです。柔らかく動きの出る素材なので、フレアースカートにし、何カ所にもボックスプリーツを入れて、中生地に赤を使用しました。それぞれ違った高さから入れたプリーツの効かせ色の赤が歩くたびにポイントになるように。また、アンダースカートにも赤を使って、フレアー感をプラスさせました。
スカートに充分な存在感があるので、トップスはシンプルなビスチェにして、胸元に赤のパイピングを入れました。これに、共布のストールを合わせて完成です。セパレートに仕上げたので、トップスとスカート別々に着ることが出来ますね。
さすが、こだわりのお客様!
デザインはほとんど彼女が考えたものです。生地の状態から、仕上がりまでをイメージするのは、とっても難しいことですが、他にはないオリジナルの素敵なドレスに仕上がりました。